生後11か月の長女に暴行 死なせた疑い 母親を逮捕

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 4年前、川崎町で当時11か月の長女に暴行を加えて死なせたとして、25歳の母親が傷害致死の疑いで逮捕されました。
 警察によりますと調べに対して容疑を否認しているということです。
 逮捕されたのは糸田町のパート従業員、松本亜里沙容疑者(25)です。
 警察によりますと4年前の7月、川崎町の自宅か、その周辺で当時11か月の長女、笑乃ちゃんの頭に強い衝撃を与える暴行を加えて死亡させたとして傷害致死の疑いが持たれています。
 長女は搬送された病院で3日後に死亡し、不審に思った医師が「虐待の疑いがある」として警察に通報していました。
 警察が複数の医師に鑑定を依頼したところ、AHT=「虐待による乳幼児頭部外傷」の疑いがあるという結果が出たということです。
 松本容疑者は消防に通報した際「長女の調子がおかしい」などと話していたということです。
 警察によりますと調べに対して容疑を否認しているということです。
 会見した福岡県警察本部の平瀬正孝捜査1課長は、「全国的に同種事件の無罪が相次いでいる。家庭内の密室で起きた事件で、声を出せない被害者の無念を晴らすため早期に検察と連携を図りながら全国の医師や行政、県民の協力のもとに捜査を進め本件が確実に児童虐待による傷害致死事件だと判断した」と話していました。
 「AHT」が争点となった事件では、転倒や病気でも同じ症状が起こる可能性が否定できないなどとして、無罪判決が相次いでいます。
 AHT関連の事件に詳しい中谷雄二郎弁護士によりますとAHTに関連する虐待事件として起訴された裁判では全国で64件中、13件で無罪判決が出ているということです。
 去年7月には生後1か月の長女を揺さぶり脳に大けがをさせたとして傷害の罪に問われ、2審で無罪を言い渡された母親について、最高裁判所が検察の上告を退け、無罪が確定しました。
 刑事訴訟法が専門で、「AHT」をめぐる裁判に詳しい甲南大学法学部の笹倉香奈教授は「この種の事件は、どうしても家庭内で起きるので監視カメラの画像やDNA鑑定に頼れない。そのため医学的証拠が中心となって立証されているという背景があるが医師の診断が本当に正しいかを厳密に精査すべきだ」と話していました。

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