スーパーコンピューターの開発を手がけるベンチャー企業「ペジーコンピューティング」(東京都千代田区)を巡る助成金詐欺事件で、同社の所得を隠し法人税約2億円を脱税した疑いが強まったとして、東京地検特捜部は24日にも社長の斉藤元章被告(50)=詐欺罪で起訴=を法人税法違反容疑で再逮捕する方針を固めた模様だ。
斉藤被告は昨年12月5日、「新エネルギー・産業技術総合開発機構」(経済産業省所管、NEDO)から助成金約4億3100万円をだまし取ったとして詐欺容疑で逮捕。今月4日にはNEDOの別の助成金約1億9100万円をだまし取ったとして新たな詐欺容疑で再逮捕されていた。
関係者によると、斉藤被告は自身が役員を務めていた別の会社などにペジー社から外注費を約8億円水増しして支払い、所得を圧縮して法人税約2億円を免れていたとみられる。隠した所得にはペジー社が受給した助成金が含まれていたとされる。
斉藤被告が役員を務める複数の会社に対しては、NEDOや「科学技術振興機構」(文部科学省所管、JST)が総額で約100億円に上る助成や融資を決めており、特捜部は資金の流れの全容解明を進める。

